11Aug
暦の上では立秋を過ぎて秋なのですが、暑さはまさに今真っ盛り。
昨日も、日中の暑さにクーラーが壊れたのかと思うほど効きが悪くなりました。
こんな時は暑気払い、とばかりに旬のもの(そしてまたビールがおいしい)を摂ってからだの熱を払うことが大事ですが、くれぐれも冷やしすぎにはご注意ください。
また、汗をかくからと言って塩分の摂りすぎも気を付けてくださいね。特に足先や手先が熱く感じられたり、重だるく感じるときはお水をコップ一杯摂って湯船につかるようにしています。クーラーで冷やしすぎ、冷えているはずなのに身体の熱がこもったようになるのは、血行不良からむくんでいることが多いからです。ぬるめの湯船に浸かって深呼吸をしているうちに、だんだんと冷えが取れ血行が良くなりお風呂から上がると楽になっていると思います。
こんばんは 第2第4火曜日担当たかだっちです。
伝えられてきたもの
解剖学の本には載っていない解剖学の話
以前私はこのブログで
型を学ぶというのは原理を会得することであって
型にはまる、という意味ではない
型ができるというのは応用が利くということであって
型にはまる、という意味ではない
と書いたことがあります。
これをちょっと掘り下げていきたいと思います。
KaQiLa~カキラ~の魅力はたくさんありますが、お客様が一番驚かれるのは、痛い動きやしんどい動きは一つもないのに身体が楽になる、ところだと思います。
カキラを受講されたことがある方もない方もちょっと考えてみてください。
なぜ無理もせず、しんどくもないのに身体が整うのか?
それはKaQiLa~カキラ~の動きの連動性に秘密があります。
機能解剖学に基づいている「型」と呼ばれる動きは、静止したポジションが大事なのではなく、そこへ行くまでと戻り方の軌道で動きの目的を果たしていきます。
前へならえの手の位置から万歳の位置へ手を上げるのと、両手で頬を挟んだ状態から万歳の位置へ手を上げるのと、手を上げてしまった後の見た目は同じですが、関節にかかる負荷や使われる筋肉には違いがあります。
人間が動作する時には筋肉は単独で動くことはなく連動して動くので、ひとつの筋肉にだけフォーカスして正しい動きを追いかけるのではなく、むしろ傷んで動かなくなった筋肉や、使わないうちに動きの悪くなった筋肉をほかの筋肉の力を借りてうまく連動(チームとして動くようなイメージ)させていけるかがKaQiLa~カキラ~で身体が楽になるときの秘訣なのです。
そして筋肉一つ一つ、または関連する筋肉どうしのことは解剖学の本に書かれているけれど、カキラで行っている連動性のある動き全部についてはどの解剖学の本にも載っていないのです。
カキラリストになる際にはそれらの基礎を、またカキラリストになってからもその連動性を上手に使えるよう、受講してくださる皆様に伝えられるように勉強します。
700年も伝えられてきた 真理を見つけ出す方法
さて少し、話は変わってオッカムの剃刀という言葉はお聞きになったことはありますか?
私はつい最近知った言葉でまた例のごとくモクモクと好奇心に駆られ調べてみました。雑に言うと、まるで剃刀で余計なものを剃り落としていくようなという意味の比喩を用いて、物事はシンプルに考えることこそベストっていう意味になりそうなのですが、これはまた剃り落としすぎ言い回しなので、もうちょっと補足していきますね。
オッカムというのは人の名前で14世紀ごろの哲学者であり神学者で「ある事柄を説明するのに、必要以上に多くを仮定するべきではない」という原理(原理自体は元々あったようですが)を提唱した人だそうです。
これだけ聞いてもわたしは何かよくわかんなかったです。なのでもう少し調べてみるとまだ科学が今ほど解明されていない時代に、起こっている出来事に法則を見つける際、仮定する理論や法則がいくつもあるなら余計なものは排除して、より単純なものを選ぶほうが正しいと考えられる、との意味で使われるようです。そこから思考節約の原理とも呼ばれ、事象が複雑であればあるほどよりシンプルに考えるほうがいいという意味で解釈されています。
もちろん仮定をたくさん立てて真理に近づくこともあれば、剃り落としすぎて真理から遠ざかるということもあるのであくまでひとつの考え方だと思うのですが、これは21世紀の今こそ、しかもコロナ禍の今こそ情報に振り回されないようにするのに大切なんじゃないかと思います。
指先ひとつで情報が取り出せるネットが普及する前までは、「知りすぎる」という状況は起こりにくかったと思われます。伝聞というかたちで間違った情報が出回るということはあったかもしれませんが。700年以上前に存在したオッカムが今の状況を予想していたわけではないと思いますが、科学が発展した現在でもなお、昔オッカムが実践していたのと同じように「知りすぎる」ことで、真理から遠ざかってしまわないように、シンプルに物事をとらえ余分なものをそぎ落とすものの見方は必要だと思います。
伝えられてきたものを次世代に伝える
そもそもいろいろな分野、いろいろな世界にある「型」
お菓子のクッキーの型、ケーキの型なら、「型」を使えばいくつでも同じサイズ同じ形のものができる(同じ効果が得られる)
そこに基本法則として原理があることが型だとして、さらにマナーとか、その世界の当り前とかまで含む言葉が型じゃないかなと思います。
型を学ぶこと使うことは、同じ効果を得られるだけでなく、安心してその世界へ飛び込んでいくツールなので、型がある世界では絶対に必要になるものではないでしょうか。
型によく似た偽物で手を打ったら、結局はその世界のことが何もわからないままだと思うのです。
わたしは、自分の身体を元気にし、周りの人を元気にしてくれるKaQiLa~カキラ~が大好きなのでその原理を知りたい!という人がいたら喜んで教えたいです。
ですが、それには同じように学んできた仲間と信頼関係を結んでくれる、敬意をもって型を勉強してくださることが絶対に必要だと思っています。
同じ効果を得られるように、大事にみんなが使っている「型」ですから。
伝えられてきたものを知る
わたしはKaQiLa~カキラ~でおこなっている身体の使い方がもっと多くの人に広まればいいなあ、と思っています。
ちょこっと疲れがたまった時、足首をくじいて痛いとき、寝違いで首が回らないときどうやって身体を使えばいいか知っています。
生まれつき股関節が浅く人工股関節になる可能性が普通の人より高い自分のケアの仕方を知っています。
首が痛くなったから一生懸命首を揉む、腰が痛くなったから腰にシップを貼る、痛みや違和感、不快感を身体の一部分でとらえていてはチームとしての身体の能力は全く上がってきません。
今より未来、30年後の自分はどんな自分ですか?自分の足で歩き、自分の歯で食事し、笑っていられますか?遠すぎて想像できないかもしれない。
でもその日は確実に今日の続きなのです。そのためになにを勉強し、どう毎日を過ごすか。一日も早く知って、そして肝心なのはそれを使って、笑顔になっていただきたいなと思うのです。
秋からのカキラリスト養成コースは、より学びやすいシステムに一新されました。
ぜひお問い合わせの上、一度お近くの教室に足を運んでいただければきっとその魅力に触れていただけると思います。またカキラを経験したことがある方ならぜひ自分自身で使えるように、ベーシックステージから学んでいただきたいと思います。
認定カキラリスト養成コース|KaQiLa Method カキラメソッド|ろっ骨エクササイズで身体機能改善・運動機能改善!
また、これを書いてるたかだっちってどんな奴やねん!と思われる方は摂津市コミュニティプラザの火曜日午前クラスのみですが、初めての方にいつでも体験いただけるようにご準備しています。HPよりお問い合わせの上ぜひご参加くださいませ。
施設一覧 – 関西|KaQiLa Method カキラメソッド|ろっ骨エクササイズで身体機能改善・運動機能改善!
本日も最後までお読みくださりありがとうございます。