10Mar
毎日毎日ニュースをつければ新型コロナの感染者が増えていく報道に、スーパーやドラッグストアから特定の商品や普通に使えていた品物の欠品が続く不便さに、外出を控える呼びかけやイベントの中止に、どんどん包囲網が縮められるような、そんなストレスを溜めていませんか。
はじめましてこんばんは
THD,Japan〜日本総合健康指導協会〜
認定カキラリストのたかだっちです。
私は普段KaQiLa~カキラ~というエクササイズをお客様にお伝えしています。
お客様に安全に行っていただくことと並んで一番に気を付けていることは、そのレッスンの60分が日常を忘れるぐらい楽しい時間になること。
心と身体はとても深くつながっていて、身体を動かすのが得意な人はもちろん、苦手な人でも楽しめる、心身ともに健やかでいられるそんな時間を作るために日々奮闘しています。
そして今、新型コロナウイルスに感染したくない、だれもがそう思って生活の不便さを我慢していると口々におっしゃる声が耳に入ってきます。そんな日常が続くと感染したくない、怖い、ただ一点そのことに集中してしまって心のバランスを失っていく。
視野がとても狭まってきて身体がこわばり、思考も堂々巡りを始めます。
在宅時間が普段よりたっぷりある今。
一緒にレッスンはできませんが、頭の中を整理して心のバランスをとることから始めませんか?
消毒について神経質になりすぎず、しかしきっちりと
そもそもコロナウィルスはエンベロープという膜状の構造をもっていてそれが感染の際に重要な役割を果たしていますが、それを壊してやれば不活化(感染力を失わせること)できると考えられています。
エンベロープはほとんどが脂質でできているため、アルコールに触れると壊れます。
今回の新型コロナウィルスも同じように考えられているためアルコール消毒が有効とされています。
また、消毒として、売り場から塩素系のお掃除グッズがなくなっていますが、それら次亜塩素酸ナトリウムも物の表面のふき取りなどには使えると厚生労働省のHPにも記載されています。ただ次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性の性質を持つため、ハイターを使って手がぬるぬるした経験をお持ちだと思いますが、手のたんぱく質と反応してしまうため手指の消毒には使えません。よく似ているものに次亜塩素酸水というのがあります。次亜塩素酸水であれば次亜塩素酸ナトリウムと違い、酸性の性質を持ちます。
そのため物のふき取りだけでなく、手指の消毒にも使え、空間除菌にも使われています。しかも同じ濃度なら次亜塩素酸ナトリウムよりも殺菌効果が高いとされています。二つは区別して頭に入れておくほうがいいですね。次亜塩素酸水のほうが殺菌効果が高く、手指にも使えますが弱点は日光に弱いので開封後だんだん効果が落ちるという点です。
脂質が主なエンベロープを壊し感染力を失わせることを狙って消毒するのですが、アルコール、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水がなくても界面活性剤が入っている洗剤、石鹸でも同じ効果があるといわれています。
ですから基本的に手指の消毒として石鹸をしっかり泡立てて手洗いをすればよい、また物の消毒にも薄めた洗剤で拭き取ればよいということになります。
そして重要なことは、たくさんの人が触れるものに触れる前、触れた後、マスクを触った後、帰宅時、調理や食事の前、顔に触れる前にきちんと手指を消毒することが伝染しない、伝染させない最も大事な消毒ポイントになります。
エアロゾルってどんな状態?
いきなり周囲で咳き込まれたりくしゃみをされると心配になりますよね。
閉鎖空間は避けるようにしきりに言われていますが、その理由をあらためて見てみましょう。
まず厚生労働省のHPでは感染経路について
現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。
(1)飛沫感染 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※感染を注意すべき場面:屋内などで、お互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすとき
(2)接触感染 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。未感染者がその部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、感染者に直接接触しなくても感染します。
※感染場所の例:電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなど
と書かれていて、最近の報道で言われるエアロゾルという、ウィルスを含む飛沫が細かい粒子(水分を含むのでいづれは水分の重みで落下するものの)となって漂うことで吸い込んでしまい感染する可能性についてはHPには明確な記載がありません。
調べてみましたがエアロゾルには明確で統一された定義があるわけではなく、また空気感染といわれる状態とは区別して考えなければならないようです。
この空気感染についてはHPに記載がありました。
国内の感染状況を見ても、空気感染は起きていないと考えられるものの、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがあります。
とのこと。
空気感染とはウィルスそのものがむき出しの状態(水分を含まずとても軽い状態)で空気中に長く漂っているような状態から吸い込んで感染してしまうこと。新型コロナでは確認されていないようです。
にもかかわらず、換気を求められるのは、空気感染は起きていないと考えられるものの狭い空間で密着して過ごしたことにより集団感染が起こっている事実から(これがエアロゾルの状態ではないかと疑われ)そのリスクの高さを警戒しているからでしょう。
やはりお互いに両手を広げて当たらない距離を保ち、会話などで唾がかからないようにするしかありません。
いま私たちに求められる行動
とはいえ物理的にそんなに距離を開けられない場面も。
そんな時に飛沫を抑えてくれるのがマスク。サージカルという名前でも使い捨ての不織布でも布製でもハンカチでも、うつされるのを防ぐ目的では、していないよりはマシ(特殊なマスクを除く)、という程度だということが有識者の認識のようですので、まずは自分がひょっとしたらウィルス保持者かもしれない、という意識を持ちしっかり咳エチケットをして、飛沫を飛ばさないことから始めるしかありません。
マスクの入荷は待たれますが、自作マスクの作り方、特に縫わずにたたむだけの簡単なものがネットにもたくさん出ています。
それを活用して咳エチケットになるように努める、そして社会・経済へのインパクトを最小限にとどめるためには、「患者の増加スピードを抑えること」と「流行の規模を下げ、患者数のピークを下げること」が必須の今、換気が悪く大勢の人と人とが密着する場所を避ける行動は必要ですね。
自分でできる免疫力アップの方法
最後に、自分がウィルスに打ち勝つ力を持つために。
ウィルスが取り付かないようにのどの粘膜を守ること。これは非常に大事です。
高温多湿にウィルスが弱いという説の根拠になっている論文から気温22度 湿度50%以上という数値が取り上げられることが多いようですが、新型コロナウィルスではまだ分かっていません。しかしウィルスを負かす効果はわからなくても、空気中の湿度を保つことは自分ののどを守るために大切になります。なぜなら、私たちは空気中の水分ごと気管に取り込み、湿潤な状態で肺へ送りますが、冬場は乾燥していて空気中の水分が少ない。なので口やのどにある水分を奪って湿潤な状態にしなければならず、のどが渇きやすいのです。空気中から取り込める水分が多いほうがのどにやさしく、ウイルスを追い出す繊毛活動が活発になるからです。
身体が正常に働いてくれるために、睡眠をしっかりとる、栄養をしっかり取る、そしてなにより心配し過ぎない平安な心持ちでいられるような時間を作ることが大切ですが、自分の消毒の仕方は正しいか、人との接触の仕方外出の仕方を見直してみよう、などなにか少しでも頭の整理に役立つことはありましたでしょうか?
体温を上げよう、血流をアップしよう、自律神経を整えよう、などなどその他自己免疫力を上げる方法がたくさんあると思います。
私が普段お伝えしているKaQiLa~カキラ~もそれらが得意です。
しかも誰にでも出来て、どこでも出来て、楽ちんで、頑張らないほうが効果が出るという一風変わったエクササイズです。
文字でお伝えすることは難しいですがキーワードは呼吸にあります。
なかなか外出できない今、湯船にぬるめでいいのでお湯をためてゆったりと深呼吸をする時間を作っていただければいいなと思います。
そして、新型コロナが終息したら、お近くの教室でぜひ普段から免疫力の高い身体づくりに役立てていただければいいなと思います。