9Feb
こんばんは
第2第4火曜日担当たかだっちです。
わたしは生まれも育ちも関西なので、こどもの頃ある一定の年齢から上の女性や既婚の女性が自分で自分のことを表す時は「おばちゃん」という一人称を使い、にもかかわらず自分以外の誰かとなるとこう呼んでも許されるのはこどもだけでした。
「貸してみ、おばちゃんがやったろ」「おばちゃんが呼びに行ったるわ」と友達のお母さんは自分で自分をこう言っていましたし、友達のお母さんを呼ぶときは「○○ちゃんのお母さん」ではなく「○○ちゃんちのおばちゃん」で、「ゆきちゃんのおばちゃん、お菓子ありがと~」とか「おばちゃん、のりちゃん家におる?」など。今ではほとんど聞きませんね。親も子も「○○ちゃんちのママ」または「○○ちゃんママ」と呼んでいるのが一般的でしょうか。
でも昔も今も変わらないのは、知らない仲の大人が呼ぶときは女性の呼び方は必ず「おねえさん」
まぎれもないおねえさんから、かつては確かにおねえさんだった方まで全員もれなく「おねえさん」です。お店でのやりとりや街頭インタビューその他いろいろな場面でこう呼ばないと立ち止まったり、受け答えしてくれない、とテレビバラエティーで放送されていましたが、確かにその文化は残っていると感じます。自分が実質おねえさんでなくなった今となってはなおさら。
そこのおばちゃんと呼ばれるよりそこのおねえさんと呼ばれる方が気分がいい、この際自身が年齢的におねえさんからかけ離れてるとか、厚かましいとかは全く頭にはありません。普通。普通に「おねえさん」という呼びかけに、堂々と天神橋筋商店街を歩く女性はほぼ全員「はい」って返事します。笑
そんな「おねえさん」の呼びかけに颯爽とおねえさんらしく振り返りたいと思いませんか?レッスンで時々そうお聞きします。身体ごと重そうに振り返って「へぇ、なんでっか?」(はい、なんですか?のちょっとお年を召した方の答え方)という風情よりずっと自分に自信がわいてくるでしょう?と。
それに欠かせないのが背骨の動きなのです。
若々しい背中に欠かせない背骨
背骨が歪んでしまったら決して若々しい姿ではないというのは想像がつきますが、若々しく颯爽と振り返ることができる背骨ってどんな感じでしょうか。
まず最初に注意があるとすれば、人間の腰はあまり回らないというところです。
え?学生時代後ろの席にプリントまわすのは腰から身体をねじって振り返ってましたけど、と思われるかもしれません。
でも腰のところにある腰椎という5つの背骨はひとつが1度しか回りません。5つ合わせても5度。腰椎には回ることよりもしっかりと上半身を支え安定させるという重要な役割があります。 なのでこれを知らずに、ゴルフや野球で腰をまわして!と無理に回していると確実に腰痛になります。実はゴルフや野球には背骨のうち腰ではない他の部分の回旋力と膝や股関節の動きが必要になってきます。
話を戻して、くるりと後ろの席の子にプリントを渡すためには胸椎、というあばら骨と連結する背中の真ん中あたりから上下に12ある骨がよく回っていたのです。
この骨はヒトの動作のほぼすべてに関わる骨で、振り返るのはもちろん、この骨がもし固まってしまったら物を拾うことも、寝返りもできず、もっと言えば水を飲むこともくしゃみすらも難しくなってしまうのです。
胸椎が自由に曲がったり回ったりするからこそわたしたちは自由に身体を動かすことができるのです。
でも様々な動きができるからこそ歪みが起きたり、ひとつの歪みを放置しても他の11個が助けて動いてくれるのでそのまま取り返しがつかないぐらい放置してしまったりと、背骨のトラブルは尽きません。
若々しく颯爽と振り返るのには、この胸椎の動きを良くしておくことに他ならないのです。
ケガを防ぐインストラクション
背骨を正しく丁寧に動かしていくために、ろっ骨エクササイズKaQiLa~カキラ~のレッスンは、「型」で構成されています。そしてその型はパッと見た目が大事なのではなく、身体を動かす時の軌道を大切にしています。
なので、私たちカキラリストのインストラクションは安全に、狙った通りの導線で動いていただくために、もうレッスン中しゃべりっぱなし。
丁寧に身体を動かしていただくために、楽しんでいただくためにどのカキラリストも言葉を大切にしながら駆使しています。
この1年余りの間に様々なレッスンの動画が公開され、運動不足解消にお家で取り組まれてる方も多いと思います。
ただそれらすべてが安全、とは言い切れないのではないでしょうか?
例えば、ただ立ったまま、座ったまま、単に首を後ろへ反らせてください、と言われてやってみると首の後ろが重たい頭(だいたい5㎏)を支えるのに結構力が加わり不安定な感じがします。でも、あごの先に意識を向けて突き出すようなイメージで真上に向くと首の負担はそれほどではありません。
一つ一つの動作の安全性を確保するのに必要なインストラクションというのが必ずあるのです。それをわかって動かさないとケガにつながってしまう。
素人で普段運動なんてしないけどバク転しよう!といきなりやる人はいないと思いますが、ちょっと重い荷物を何気なく持ち上げようとして腰を痛めたっていう経験のある方は結構いるんじゃないでしょうか?荷物に対して足を軽く前後に開くようにすれば痛めずに済んだかもしれません。何気ない動きだからこそ、どうやったらそういう危険を回避できるかってかなり大事なのです。
若々しい背中も、インストラクションも繰り返し練習あるのみ
ヒトの動きには癖があります。
生活習慣や、お仕事、日常の中で多くする姿勢によって歪み方は人それぞれです。そして人それぞれ異なる歪みを一つのエクササイズだけで整えていく、そんなことできるのかしらと思われるかもしれません。
でもそれが多くの動作に関わる胸椎を整えることで実現しているのがKaQiLa~カキラ~です。
毎日歪むのは当たり前だから何度もお手入れしていくことが重要であり、その積み重ねで大きな歪みや決定的な痛みを起こさないことが、身体を健康に長持ちさせる秘訣ではないでしょうか。
様々な場面でネタとなる言葉を探し、使う言葉に気を付けている私たちカキラリストですが、定期的に集まっては知恵を絞ったり、より安全な動きの確認をしたり自主的に練習会を開いています。これは協会が行っている有料の勉強会(この勉強会に年間で定められたポイントに応じて参加しないと、安全にレッスンを行えるカキラリストとは認定してもらえず、ライセンス更新できません。ライセンスを取って終わり、ではなくどこまでも勉強は続くのです。)とは異なり、参加も任意、参加費も無料、言い出しっぺさえいればいつでも集まります。その名も Kaqilarisut-in Study Session 略してKISS
在籍人数が一番多い関西で行われる関西KISS、次いで在籍数の多い関東で行われる関東KISS、他にも東海KISSや九州KISS、全国のあちこちで行われています。
参加は、ベテランから新人まで幅広く普段交流がない人とも打ち解けられたり、新しいご縁が広がったり。毎回目からウロコの発見があり、また三人寄れば文殊の知恵で誰かの悩みにもパッといいアイデアが浮かんだりする大事な勉強の場になっています。
伝わる言葉
伝わった!と思うのはこちらの幻想かもしれません。でも何としてでも伝えたいことがあるので伝わったと思えるまで一生懸命に工夫を凝らす、そんな人がカキラリストには多いように思います。
なのでKISSで一番多い質問は「(これこれこんな状態ですが)なんて言ったらいいと思いますか?」です。
個性的なカキラリストそれぞれのインストラクションを楽しんでくださっている方、いつもありがとうございます。
いつまでも楽しく、それでいて若々しい背中を保っていただけるようこれからも様々な工夫でお伝えしていきます。
そして、これからレッスンを受けてみたいって思った方は是非一度お問い合わせくださいませ。身体も心も軽くなること間違いないと思います!
また、3月から関東、関西、4月からは東海の3つのエリアでKaQiLa~カキラ~の認定指導者になるための養成コースが始まります。
気軽に学べるショートコースから本格的に学べるロングコースまで。
よかったら自身の身体はもちろんのこと、あなたの大切な周りの人の身体をいつまでも元気に保つ知恵を学びにいらっしゃいませんか。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
国内外の仲間と毎日更新しています。