25May
こんばんは
第2第4火曜日担当 THD,Japan〜日本総合健康指導協会〜認定カキラリストのたかだっちです。
先日すっごく面白い方に出会いました。
「私、独学でカキラやっていて、実際に受けてみたいとずっと思っていたの!」と。
独学??
頭の中は一瞬「?」だらけです。お聞きすると本を見て興味を持ってやっておられたそう。受けてみた感想は、スムーズに言われるがまま動けばいいし、しんどくないし楽しかった、とのことで、もし本のほうがよかったと言われてしまったら仲間に顔向けできません。
もう心からホッとしました~!それにしても独学で新しい運動を取り入れるってすごい。具体的にどのあたりに惹かれたのかはおいおいまたお聞きしてみたいところではあります。
その方は、コロナ禍で色々なレッスンが縮小される中、逆に希望者が多いという理由で今月から増設されたカキラのレッスンクラスで、ありがたいことにご縁が繋がりました。
いつもと違う初めましてのお顔が並ぶ中、初めましてはわたしだけじゃなくカキラに出会ってもらうのも初めまして、わたしのことは好きじゃなくてもカキラのことは嫌いにならないでください!そんなやや緊張を含めた気持ちでレッスンが終わった後、トコトコと近づいてお声を掛けてくださいました。わたしの緊張も解けて嬉しさ2倍です。
さて、そんなはじめましてのお客様が多い時には特に、前回書いたようなろっ骨全体を広げて呼吸すること、肩甲骨の位置を知ること、頭と実際の動きのズレを知ってもらいながらレッスンしていくこともあります。
コロナの前であれば実際に2人組で背中にも触れたりしながら確認していたのですが、今はそうもいかないのであれやこれやと言葉を探しつつお伝えしています。
地図が分かれば力加減や動かし方に無理がなくなることが多いので、とてもいい感じに身体をつかえます。
今日はそんな身体の地図作りの続きです。
ろっ骨、肩甲骨に続き、背骨や骨盤について身体の地図を広げていきましょうか。
背骨
背骨ってどこ?
アホかいな、と怒られそうですね。背中に一本、ピンと通っているのが背骨だとわからない人なんかいるもんかと。
じゃあ背中のどこからどこまでが背骨?と聞かれたら、上は首の後ろ、頭蓋骨のすぐ下あたりからスタートと分かりますが、下はどこまで?
いろいろなところでお尋ねすると、答えてくださる方のだいたいが腰のあたりで終わってしまうことが多いです。
ですが実は、その先、いわゆる尾てい骨と呼んでいるしっぽの先まで入れて背骨=脊椎なのです。
下の図は横(画面左に鼻先を向けています)から見た脊柱の絵です。
恐竜の背中のトゲトゲのようなものがくっついている方が背中側。積み木のようにツルっとしている方がお腹側です。
前回、うつむき加減で首の後ろにポコッと出ている骨を確認してもらいましたが、それが頸椎の7番目(ピンクの一番下)になります。そこから上、頭蓋骨に向かって並んだ頸椎触れますか?
ポコッとから下に向かって、肩甲骨と肩甲骨に挟まれていて、お風呂で背中を洗うときに上からも下からも手が届きにくいあたりが胸椎(水色)。
タオルの端と端をもってババンババンバンバン!方式で洗ってたら一生触れませんが(あ、しまった昭和感満載だった💦)。
そしたら今度はウエストの方へ。あ、余談ですが、ウエストも誤解している人がいます。お腹周りではなく、横から左右それぞれギュッと手で脇腹を挟んで上の骨(肋骨)にも下の骨(骨盤)にもあたらない一番くびれているところです。くびれから背中へ回り込んだあたりが腰椎(黄色)。
仙骨はどこでしょう。
普段、骨盤と呼ばれているお尻の中の骨。そのど真ん中にあるのが仙骨で、先にしっぽの先の骨=尾骨を中指で探したら、そのすぐ上、手のひらが当たっているあたりが仙骨(グリーン)です。
腰の骨ってどこだ?
腰の骨って言われてパッと思いつく骨は人それぞれあると思います。
腰の骨、という呼び名は解剖学にはないので、頭に浮かんだ腰の近くにある骨全部を腰の骨と呼んでも正解だと思います。
よく、着付けや何かの時に腰骨と呼ばれるのはお腹の両サイドのでっぱり、上の図の赤丸で囲ってあるところですよね。ここは骨盤の一部なんですね。
ここが前に出っ張って骨盤全体がお椀のように内臓を守る形になっていることがよくわかります。(でっぱりの正しい名称は上前腸骨棘といいます)
では青丸で囲んであるところ。ここもさっき探しました。腰をさすれば背中の方にある骨、腰の骨ですね。
ここは背骨の一部、先ほどの図では黄色く塗られていた腰椎です。5つあるうちの下の方の2つが写真に写っています(ちなみに仙骨も写真に写っていて、標本の支えの銀色の棒が刺さっている部分です)。
この5つの腰椎で誤解が多いのが、蛇腹ホースのように前や後ろに曲がったり、横に曲がったりはしますが簡単にくるくるとは回らないっていうところでしょうか。
腰椎は重たい上半身を支えるという役目があるのでほとんど回りません。
身体を左右にねじってみてもらえますか?腰の骨、腰椎が回って身体がねじれる気がしますよね?でも実はその動きのもとは、その上にある胸椎というところの役割が大きくて、その誤解とズレを放置したままで身体を使ってしまうと傷めてしまうこともあります。
ゴルフの指導かなにかで大昔、「もっと腰をまわして!」などと声を掛けられて正直に腰を一生懸命まわそうとしてしまい、腰を悪くした話なども耳にしました。最近はそんなことないと思いますが。
骨盤
お尻は実は3つに割れている
骨盤、ってひとくくりにされがちですが、先ほどの写真で見ていただいたように仙骨という背骨の一部を挟んで成り立っています。
仙骨の両サイドの骨とくっついているところは関節(仙腸関節)です、そうお尻は左の骨、真ん中の骨(仙骨)右の骨の3つに分かれているのです。
真ん中でスパッと左右ふたつに割れているんじゃなく、真ん中は真ん中で独立していることがわたしたちの日常動作には欠かせません。が、こんなお尻の後ろに関節があることを意識して暮らしている人はなかなかいないのでぜひ自分の仙骨を触って確認したら、触ったままお尻で足踏みをするような気持でゴトゴトとお尻をゆすってみます。まっ平らな感じのままじゃなくなんとなく骨が立体的に動いているのが分かるといいのですが。
というのもここが固まって動きが悪くなると不調につながっていくからです。
どっちか決まった足で足を組みたい人、決まった方向の横すわりばかりしてしまう人、長時間車の運転をする人は、固くなっているかもしれません。
お尻をゴトゴトゆすっても固く固くなっている時には、しっぽの先から頭の付け根まで続いている背骨全体を上手に使って、 真ん中で独立している仙骨側からこの骨盤の歪みや固さをとっていくことができます。
骨盤の決まり
骨盤が開く、骨盤が閉まる、耳にしたことがあると思いますが、実際にはどうなっている状態なのでしょう。
骨盤は開きながら閉めたり、閉めながら開いたり、はできません。
骨なので骨そのものが縮まったり伸びたりできないからです。骨盤が閉まる開くとは3つに分かれている骨盤のそれぞれの傾きが変わることを指しています。
今日はその傾きを身体で表現してみます。
立って、かかと付けつま先はやや開き、目線を上げてギューッとお尻をしめます。お腹を少し突き出したような姿勢。これが骨盤が開く。
今度はやや内股気味に太ももをつけて、小さい子供がおしっこを我慢しているようなポーズ、または窮屈なジーンズを履くときのような前かがみの姿勢。これが骨盤が閉まる。
上の写真を参考に、骨がどういう風に傾いている状態か想像してもらえるといいのですが、長くなってきたので詳しくはまた次回に続けたいと思います。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
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